詩篇120篇

<詩篇の学びを始めるにあたり>
 旧約聖書は、律法、歴史、預言とともに詩篇によって成り立っている。律法や預言が、いわば上から語られ、歴史が同じ目線で語られているとするなら、詩篇は下から上への記述になる。
 詩篇は神への賛美、その基調は神をたたえる歌。ただし、詩篇の中には人間の生の声が織り込まれ、嘆き、非難、疑いなどが赤裸々に語られている。詩篇は、私たちの祈りの模範ともいえる。
 下から上への魂の叫びが、聖書の一部を構成する点に注目したい。このことから、神は人間の喜怒哀楽に寄り添い、人の心を受け止めて下さる方だと分る。

120~134篇は都上りの歌と呼ばれる。エルサレムに出かけた巡礼者が歌った歌。

1、120篇を静かに読もう。あなたの心に響く言葉は何か。心に思い浮かんでくる考えはどんな事か。



2、詩篇の作者はどんな状況にいるのか。(1~2節)



3、(3~4節)作者にどんな確信が与えられたか。



4、作者は、どんな葛藤の中に生きているのか。(5~7節)



5、あなたは今、誰との平和を求めていますか。













◎メシェクは黒海とカスピ海に挟まれた地域に住む部族の名。(→創世記10:2)ケダルはアラビヤ砂漠に住む一族の名。(→創世記25:13)