旧約聖書の歴史をきわめて分りやすくまとめました。
聖書年代決定には多くの説があり、未確定要素があることも承知しています。それでも、聖書理解を助けるに十分な知識を提供したいと思います。
◎最初の質問です。旧約聖書の全歴史を通して、神は何を語っておられるのでしょうか。
これを熟慮するだけでも価値があります。
1、族長時代 2000年ごろ 〔選び〕
アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフの時代。
イスラエル民族の形成期。神との契約。
創世記12:2「あなたを大いなる とし、あなたを 」
創世記28:14~16「地上のすべての民族は、 」
申命記7:7「あなたがたを選ばれたのは、あなたがたが 」
2、出エジプト 1500年ごろ 〔礼拝〕
モーセ、ヨシュアの時代。奴隷状態から脱出。神の民の律法と礼拝を知る。
出エジプト記20:2「わたしは、あなたを奴隷の家から連れ出した、 」
ヨシュアたちは、命令に従い約束の土地を自分たちのものにした。
3、士師時代 1200年ごろ 〔混乱〕
ギデオン、サムソンの時代。民の中に統一がなく、信仰は不安定。
士師記21:25「めいめいが自分の目に 」
4、王国確立 1000年ごろ 〔繁栄〕
サムエル、サウル、ダビデ、ソロモンの時代。統一国家が誕生、最盛期を迎える。
詩篇23:1「主は私の羊飼い。私は 」
第1歴代16:28「国々の民の諸族よ。主にささよ。 」
第2歴代9:3「シェバの女王は、ソロモンの知恵と、 」
5、王国分裂 900~600年ごろ 〔不信〕
ヤロブアム、アハブなどの北王国の悪王と、ヒゼキヤ、ヨシヤなどの南王国の善王。
エリヤ、エリシャ、イザヤ、ホセアなどの預言者が活躍。偶像礼拝との戦い。
王国分裂は931年、北王国崩壊が722年、南王国は586年に滅亡。
第1列王11:29~32「新しい外套をつかみ、それを 引き裂いた」
第2列王17:5~6「アッシリアの王はこの国全土に攻め上り、 」
6、帰還と再建 500年ごろ 〔あわれみ〕
主のあわれみにより、イスラエル人は国に戻り、国の再建に取り掛かった。
活躍したのは、政治家のネヘミヤ、祭司エズラ、預言者ハガイ、ゼカリヤ。
ネヘミヤ2:18「『さあ、再建に取りかかろう。』と言って、 」
7、中間時代 400~0年ごろ 〔求め〕
最後の預言者マラキから約400年間、預言者を通しての神の言葉は皆無となる。
この間ギリシャのアレキサンダー大王がユダヤを占領、アンティオコスによる偶像礼拝強要に反発し戦い一時独立するも、ローマ帝国に支配される。ギリシア語が世界共通語になり、ローマ帝国内に幹線道路が整備される。人々は圧制に苦しみ、救い主の到来を待ち望んだ。
ルカ2:25~28「 を見るまで決して死なないと聖霊のお告げを受けていた。」
8、旧約の大きな歴史の流れを見て、あなたはどんな感想をもちますか。
9、最後のまとめとして、「超簡単!これだけ年表」を紹介します。
1)出エジプト 1500年
2)ダビデ 1000年
3)北王国崩壊 700年
4)ユダ崩壊 600年
5)捕囚帰還 500年